プログラミング講師紹介

プログラミング講師はどのような人物でどのような考えを持っているか

講師について

少人数の教室ですので、平山(工学博士)が直接指導しています。
私の大学時代にはパソコンはまだ世の中になく、授業では大型計算機を使ったFortran実習をやっていました。卒業する頃になって、ようやくパソコンが出てきましたが、高価でとても買える値段ではありませんでした。そのため、マイコンキットを買ってきて半田ごてをもって組み立てたりしていました。このマイコンは高級言語が使えなかったため機械語を勉強したりもしました。また、シャープの関数付き電卓でBASICを使ったプログラムで遊んでいました。この頃からずっとコンピュータープログラムに興味を持つことになります。
前職の東芝時代にはVisiting Scientist(客員研究員)という身分でマサチューセッツ工科大学(MIT)で研究する機会を得ました。あるとき、光通信用の量子井戸半導体レーザーの特性をシミュレーションするためにFortranでプログラミングしていたとき、MITの大学院生がやってきて、何をしているのか尋ねてきました。すると翌朝、彼は「解けました」と言ってあっさり計算結果をもってきました。私はその後2、3日かかってやっと結果を出しました。彼がなぜそんなに早く結果を出せたのか?それはMathematicaという当時はまだそれほど知られていなかった優れた数式処理のツールを使いこなす教育を受けていたからでした。彼のプログラムはかなり短いコードでした。それにひきかえ、私のFortranプログラムは大変長いものでした。こういうMathematicaのような優れたツールを自分も使いこなさないと負けるとショックを受けました。これは今の時代にも言えると思います。優れたプログラミングツールを使いこなすか、こなさないかで、これから大きく差が出てくるでしょう。その後、東芝に戻ってからもいろいろなプログラミングツールを使って研究開発を行ってきました。3Dグラフィックスや画像処理などもコンピューターが得意とするところで、C言語とOpenGLやOpenCVなどをよく使っていました。自分の子供たちにもC言語を教えたり、ハードではArduinoなどを薦めていました。
東芝の研究所には30年以上在籍しましたが、様々な最先端の研究が行われており科学のいろいろな分野を見たり経験したりすることができました。そして研究で使ってきたプログラミングの知識、自分の子供たちに教えた経験とを合わせて、プログラミングで科学、データサイエンスを学ぶという独自のプログラミング教室を立ち上げることにしたわけです。

そもそもプログラミング教育がなぜ必要と考えるか?

子供たちに必修化されるプログラミングですが、極論すれば必ずしも全員がやらなくてもいいのかもしれません。
プログラミングを知らなくても、まあ生きてはいけるでしょう。
しかしながら、あらゆるものやシステムがプログラムで動く時代に、その社会の仕組みを知らないというのはかなり不利になると思われます。コンピューターに精通した人々が創り出したシステムの仕組みくらいは、おぼろげながらも知っておかないと使いこなすことはできないでしょう。そして出来れば、コンピューターに精通した側の人間になった方がいいのは言うまでもないでしょう。世の中に役に立つ新しい仕組みを創り出すことが求められます。そうでないと世界から取り残されてしまいかねません。有名大学を出て、大会社に入って、年功序列でといった「昭和の人生すごろく」時代はとっくに終わっています。新しい時代に対応していく必要があるのです。

研究者から若い人へのメッセージ

プログラミング教室の卒業生から依頼されて若い人へのメッセージ動画を作成しました。
はじめに


未来に向かってこれから何をやるかが大事

楽しくなければ研究じゃない

自らがプレーヤーになる

イノベーションを妨げるもの、助長するもの

仲間作り

最初の転機

大きな転機から製品化へ

まとめ

●平山雄三のプロフィール

  • 1982年 東京大学工学部卒業。同年、(株)東芝入社。
  • 1991年 世界最高速(当時)の半導体レーザを開発。
  • 1991年~1993年 マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。
  • 1992年 超高速光スイッチの新しい原理を世界で初めて検証。
  • 1993年 (株)東芝 研究開発センターに戻る。2000年 何もないところから一人で立体ディスプレイシステムの研究開発をスタート。
  • 2003年〜2006年 総務省委託研究「ネットワーク・ヒューマン・インタフェースの総合的な研究開発」研究リーダー。
  • 2009年〜2010年 総務省委託研究「眼鏡のいらない3次元映像技術の研究開発」研究リーダー。
  • 2010年 世界初の裸眼立体テレビの製品化に成功。
  • 2010年 発明協会 平成22年度全国発明表彰 21世紀発明賞受賞。
  • 2011年 文部科学省 平成23年度文部科学大臣表彰 科学技術賞受賞。
  • 2011年 東芝社長表彰受賞。
  • 2013年 (株)ソーシャルウィルを設立するために(株)東芝を退職。

工学博士

●受賞歴

  • 電子情報通信学会篠原記念学術奨励賞(1989年)
  • 日本光学会光設計研究グループ光設計優秀賞(2005年)
  • 発明協会 平成22年度全国発明表彰 21世紀発明賞(2010年)
  • 文部科学省 平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(2011年)
  • 映像情報メディア学会 丹羽高柳賞業績賞(2011年)
  • 田中久重賞(東芝社内の社長表彰2011年)
  • 日本液晶学会 業績賞(2013年)

など。

 

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