2017年を振り返って「若年層へのプログラミングリテラシ教育の過去、現在、未来」と題し講演

2017年7月13日に一般社団法人電子情報技術産業協会のソフトウェアエンジニアリング技術専門委員会にて「若年層へのプログラミングリテラシ教育の過去、現在、未来」と題した講演を行いました。

JEITAソフトウエアエンジニアリング技術専門委員会 講演レジメ

講演タイトル 「若年層へのプログラミングリテラシ教育の過去、現在、未来」
発表者 株式会社ソーシャルウィル 平山雄三
日時 2017年7月13日 14:00~15:30

■自己紹介
子どもの頃から科学好き
3人の子どもたち

2000年 何もないところから一人で立体ディスプレイシステムの研究開発をスタート。
2010年 世界初の裸眼立体テレビの製品化に成功。
2013年 (株)東芝を退職し、(株)ソーシャルウィルを創立
工学博士

■プログラミングリテラシ教育の過去
1.自分の経験
高校生の頃 パソコンはなかった
大学生の頃 シャープのMZが研究室にあった
マイコン製作を行った
Fortran実習

2.長男の経験
幼稚園の頃 パソコン教室に
中学生の頃 ビジュアルベーシックを教えた
その後C言語の本を買って独学していた

いわゆる写経をしていた時代だが、写経も勉強になった

■プログラミングリテラシ教育の現在のお話の前に 起業のお話
1.起業のときに重要な3つの円
好きなこと、出来ること、市場性
好きなことは科学
出来ることは趣味や会社でやってきたプログラミング
市場性があるのは子供向けの教育
科学が学べる子ども向けのプログラミング教育事業を開始

■プログラミングリテラシ教育の現在
1.業界の現状
日本
世界

2.課題
何を学ばせるべきか
教える先生の養成
地方は教室が少ない

■当プログラミング教室の例
1.科学的思考を学ぶ

2.小学生向けの内容紹介

3.中高生向けの内容紹介

4.短期スクール 数学がわかるPython講座の内容紹介

5.オンライン学習講座の内容紹介 Udemy

6.失敗談

7.生徒や保護者の反応

8.当教室の課題

■プログラミングリテラシ教育の未来
1.将来に向けて
2045年シンギュラリティ
子どもたちが自ら未来を切り拓けるような教育

2.論理的思考とフレームワーク問題

3.いつまでも教えるべきもの、もう教えなくてもよいもの
科学的思考はいつの時代にも必要

■まとめ
子どもたちを取り巻く環境は大きくかわりつつある
教育も変えなければ

現状は教育業界は試行錯誤の状態
何を学ぶべきかを議論している段階

ただし、立ち止まっている時間はなく、議論と並行して子どもたちが学べる機会を多く与えるべき

プログラムをツールとして科学的思考を身に付けることも学ぶべきことの1つ

以上

——————————————-
頂いた感想
■こういう表現は却って失礼かとも思いつつ、個人的には期待以上のお話を頂いたと思っています。自分がソフトウェア技術者として、研究者としてどれだけのものを積み上げられているか、考えさせられました。
■素晴らしかったです!感動しましたっ!
■プログラミングとはなにか、示唆いただいた気がしますね。誰もがある程度、道具として使いこなす時代だということも。