2020年に小学生のプログラミング教育必修化というけれど大学入試、大学、社会人はどうなるのか?大学入試で出題される時代に?

教育

これまで、小学生、中学生、高校生のIT教育の将来について見てきましたが、大学生や社会人はどうなるのでしょうか?

政府の「未来投資戦略2018」によれば、以下の記載があります。

「義務教育終了段階での高い理数能力を、文系・理系を問わず、大学入学以降も伸ばしていけるよう、大学入学共通テストにおいて、国語、数学、英語のような基礎的な科目として必履修科目「情報Ⅰ」(コンピュータの仕組み、プログラミング等)を追加するとともに、文系も含めて全ての大学生が一般教養として数理・データサイエンスを履修できるよう、標準的なカリキュラムや教材の作成・普及を進める。」

 

大学入学共通テストにおいて、2024年度から必履修科目「情報Ⅰ」などの新学習指導要領に対応した出題科目とすることが検討されています。

最近発表された「AI戦略(有識者提案)及び人間中心のAI社会原則(案)について平成31年3月」も見てみましょう。
簡単にまとめると、

リテラシー教育として

大学・高専については文理問わず、AIリテラシー教育を50万人に展開
標準カリキュラム・教材の開発と展開
初級レベルのコース認定の導入(MOOCの活用等含)
社会人については基本的情報知識とAI実践的活用スキルを習得する機会の提供

エキスパート教育として

大学・高専生が自らの専門分野へのデータサイエンス・AIの応用力を習得(25万人規模/年)
社会人は約2,000 人/年、そのうちトップクラス約100 人/年を育成

となっています。
文系、理系を問わず全大学生がデータサイエンスやAIの初級教育を受けるよう大学に要請し、社会人向けの専門課程も大学に設置することになるようです。

以上のことを踏まえると、プログラミング教室に対するニーズにも変化が現れるかもしれません。これまで、プログラミング教室は受験のための塾に比べると優先順位は低いものでした。ところが、大学受験の科目となると、少し様子が変わってきそうです。
就活でも文系、理系を問わず、プログラミングができてITの知識があった方が有利になるのは間違いないでしょう。
企業における新人研修も大きく変わるのではないでしょうか?
昔は会社でUNIX入門とか受講した覚えがありますが、これからは機械学習入門とか、ブロックチェーン入門をやって全員がデータサイエンスやAIの基礎知識を身に付ける時代になってきていると思います。
当教室では既に中高生向け「データサイエンスとAIの初歩」コースを設置しておりますが、中高生向けの「ブロックチェーン技術の初歩」コースも準備中です。

参考文献
未来投資戦略2018 ―「Society 5.0」「データ駆動型社会」への変革― 平成30年6月15日
AI戦略(有識者提案)及び人間中心のAI社会原則(案)について 平成31年3月
参考資料 「AI 戦略 2019」(有識者提案)~人・産業・地域・政府全てにAI~ 2019/03/29

教育
Ex-Gram エクスグラム 中高生向けプログラミング教室