6月25日に文部科学省から「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」が公表されました。
「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について:文部科学省
「誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学び」を実現すべく、新時代に求められる教育の在り方や、教育現場でICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用する意義と課題について整理するとともに、今後の取組方策を最終まとめとして取りまとめました。
とのこと。簡単に要約してみましょう。
■教育の在り方
Society5.0時代の到来により求められる能力が変わりつつあり、子供たちもどんどん多様化しています。この多様な子供たちに個別最適化された学びを実現するにはICTを基盤とした先端技術や教育ビッグデータが活用できる可能性が大きい。
■ICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータの活用
具体的には教育データなるものの標準化と学習履歴の利活用を検討しようとしています。さらに遠隔・オンライン教育、ARやVRの活用、AIを活用したドリル、デジタル教科書・教材、協働学習支援ツールの活用も考えられています。
そしてそのためのバックボーンとして世界最高速級の学術通信ネットワークである「SINET」に希望する学校が接続できるようにする。このSINETはどのくらい高速かというと100Gbpsということですから、家庭で使われている光通信の最大速度1Gbpsの100倍ということです。
そんなに高速が必要なの?という声も聞かれそうですが、通信容量はあればあるほど、新しいアイデアでその容量を使い切ったりするものです。産官学の連携で新しい化学反応が起き、それが子供たちの能力を最大限に引き出してくれればと思います。