ざんねんなプログラミング事典

プログラミング

台風の影響で一週間遅れとなりましたが、10月からのプログラミング教室新学期が始まりました。
今回は11期生を迎えてのスタートなので同じようなことを11回もやってきたことになります。

大勢の中高生の生徒さんのプログラミングの様子をみてきましたが、ざんねんなプログラミングのパターンがあります。
いくつかをご紹介しましょう。

■PCのバッテリーが残りわずか

授業開始早々、いきなりバッテリーがあと10分しかもたないというようなことが、ままあります。いつ切れるかという、スリルを味わいたいのかもしれません。
Macなら充電器が共通なのでなんとかなりますが、WindowsPCの場合、充電器のスペックが合わないこともあります。
事前に充電しておきましょう。

■いきなり、Windowsのアップデートが始まる。

メジャーアップデートの場合は、30分くらい何も出来なくなります。
これは決してマイクロソフトの呪いではありません。
授業に来た時しかPCを開けないという生活習慣だと、こういう不幸によく会います。

■テキスト、PCを忘れた

まあ、テキストを忘れてもWebサイトにテキストPDFが置いてあるのでそれを見れば良いのですが。
たまに、PCを忘れたという生徒さんも。そろばん教室なら、そろばんを忘れても暗算できるのかもしれませんが。

■授業の始まる前、スマホに夢中

せっかく早めに来たのなら、是非、スマホに話しかけないで、先生に話しかけてください。
まあ、2045年には人と話さない時代になったりするのかもしれませんが。

■「先生、プログラムが動きません」

格言にもあります。
「プログラムは思ったとおりには動かない。書いた通りに動く。」
動かないように自分が書いてしまっているだけです。よーく、考えましょう。

■プログラムが動かないとき、テキストと一字一句、見比べる

間違い探しをしているわけではありません。
間違い探しが得意になったからといって、そんなにいいことは無いように思います。
エラーの内容をみて、そこから論理的に原因を探りましょう。

■せっかく作ったプログラムを保存していない

一度作ったプログラムを編集して新しいプログラムを作るようなことはよくあります。
「さあ、今作ったプログラムを改変してみましょう」と言った途端に、「もう消しちゃいました」ということも。
すぐ消さないといけないくらい、プログラムというのは自分のPCにとって異物なんだろうかと思っちゃいます。
しばらく、愛情を持ってとっておいてあげてください。削除したくなったらすぐ出来ますから。

■上記と似たようなことで、同じようなコードを何度も何度も最初から書いて繰り返している生徒さんがいます

使い回しできるところはコピペして使い回しましょう。
DRYという言葉もあります。
ドント リピート ユアセルフ
精神修行しているわけではないので自分をいじめる必要はありません。なるべく楽をしましょう。

■スペルミスが多い

これは英語の慣れの問題もあるかと思います。
例えば、Processingではdraw関数というのがあります。drawは描くという意味です。
これをdrowとする生徒さんが結構多い。
drowは時雨です。
時雨関数?
まあ、詩的な感じはしますが。

■セミコロン「;」の付け忘れ多数

Javaなど多くの言語では文の終わりにセミコロンをつけます。
日本語で最後に読点を打つのと同じような感じです。
最初にセミコロンまで書いてから途中の中身を埋めていくという書き方が良いかもしれません。
まあ、Pythonではセミコロン不要ですが。

■テキストに書いてあることだけで良しとしてしまう

テキストでは様々な題材を紹介しています。
ただ、それを理解して終わるのではなく、さらに条件を変えてみたり、応用・発展させたり、他のものと組み合わせて新しいものを創ったりすることが大事です。
初級コースではプログラムをそのまま写す写経も良いですが、中級コースからは徐々にそういうことにチャレンジしていきましょう。